ピアノは運搬による振動と環境変化で音程が狂います。引越し後は2週間〜1か月ほど新居の温湿度に慣らしてから調律するのが基本です。タイミングを間違えると調整がすぐに崩れたり、逆に放置しすぎて修復困難な状態になったりします。
なぜ引越し直後にすぐ調律しないのか
運搬直後のピアノは木材・弦・響板が新しい環境に馴染んでいない状態です。この状態で調律しても、数日〜数週間で再び音程が変わってしまいます。理由は以下のとおりです。
- 温湿度変化で木材が膨張・収縮し、弦のテンションが変わる
- 運搬中の振動でピン(弦を固定する部品)の保持力が微妙に変化
- 新居の床材・壁材からの反射音で体感音程も変わる
- 響板が新環境に適応するには最低1〜2週間かかる
慣らし期間を置いてから調律すれば、調整が長持ちし、結果として調律回数を減らせます。ピアノにも経済面にもやさしい進め方です。
調律料金の相場
ピアノ種類と調律師によって料金が変わります。おおよその相場は次のとおりです。
| 種類 | 基本調律料金 |
|---|---|
| アップライト | 10,000〜15,000円 |
| グランド(小型) | 12,000〜18,000円 |
| グランド(大型) | 15,000〜22,000円 |
長年調律していないピアノや、大きく狂っているピアノは、2回に分けた調律(基本調律+数週間後の追い調律)で、合計料金が1.5倍程度になることがあります。引越し前に長期間調律していなかった場合は、この追加費用を想定しておきましょう。
引越し後の理想的な調律スケジュール
新居の環境や季節によって変わりますが、一般的なスケジュールは次のとおりです。
- 搬入直後〜1週間:環境に慣らす期間。演奏はOKだが調律はまだ
- 搬入後2〜4週間:初回調律の適期
- 初回調律から3〜6か月後:追い調律(必要に応じて)
- それ以降:年1回の定期調律で安定維持
季節の変わり目(特に梅雨入り前、冬の乾燥シーズン前)に調律するのが最も安定します。業者と相談して次回タイミングを決めましょう。
調律師の選び方
調律の品質は調律師の技術に直結します。以下のポイントで選んでください。
- 日本ピアノ調律師協会(JPTA)所属か:技術認定の目安になる
- 引越し業者の提携調律師を紹介してもらう:連携がスムーズで料金交渉も可能
- 自宅近くの音楽教室・ピアノ販売店に紹介依頼:地域で信頼されている調律師が見つかる
- 過去の顧客の評判:長年同じ調律師を使い続けている人の紹介は信頼性が高い
調律以外の付随サービス
調律師は調律だけでなく、以下のメンテナンスも対応できる場合があります。
- 内部清掃(ホコリ除去、アクション部分のクリーニング)
- ハンマーのフェルト調整(音色の回復)
- 鍵盤の整調(タッチ感の調整)
- ペダルの動作調整
引越し後に音色が気になる、鍵盤のタッチが重い・軽いなどの変化を感じたら、調律時に相談してみてください。追加料金で対応してもらえます。
調律を先延ばしにすると修復困難になる
「すぐ弾かないから調律は後で」と放置すると、1年以上経ってから調律したときに大幅な調整が必要になり、追加料金が発生することがあります。最悪の場合、弦やピン交換が必要になり、修理費で数万円の追加出費に繋がります。引越し後1〜2か月以内の調律を予定に入れておきましょう。
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