アップライトピアノは日本の家庭に最も普及しているピアノで、重量はおよそ200〜280kg、本体の高さは約120〜130cmあります。グランドピアノほど重量級ではありませんが、一般家財とは完全に別物として扱う必要があり、専用機材と熟練した運搬技術を持つ業者2〜3名での作業が基本です。自分で動かそうとすると床が抜ける、ピアノ本体が破損する、といった事故につながるため、必ず専門業者に依頼してください。
アップライトピアノの費用相場
距離別のおおよその相場は次のとおりです。階段やクレーンが不要な標準的な条件を想定しています。
| 移動距離 | 費用の目安 |
|---|---|
| 同一市区町村内(〜30km) | 20,000〜35,000円 |
| 同一都道府県内(〜100km) | 30,000〜45,000円 |
| 近県(〜300km) | 40,000〜60,000円 |
| 長距離(300km超) | 55,000〜80,000円 |
階段搬送やクレーン作業が加わると、このベース料金に数千円〜十数万円の追加費用が発生します。追加料金の詳細は費用相場ページおよび階段・クレーン搬入の追加料金ページで詳しく解説しています。
アップライトピアノ特有の運搬ポイント
アップライトは背面に響板という薄い木の板があり、ここを傷つけると音質に致命的な影響が出ます。そのため運搬時は以下のような扱いが必要です。
- 運搬中は背面を下にした横向き姿勢で運ぶのが基本
- 響板を保護するために専用毛布とキルトを複数枚重ねて梱包
- ペダル・譜面台・鍵盤蓋は外して別梱包するケースが多い
- 製造から30年以上の楽器は内部部品の緩みやすさに特に注意
- 運搬後は温度変化で木材が膨張・収縮するため、直射日光や冷暖房の風が直接当たる場所は避ける
マンションからアップライトを搬出入する際の注意
エレベーターの内寸・扉開口部のサイズが、ピアノの運搬姿勢(横向き)を許容するかどうかが最大のポイントです。一般的な7〜9人乗りエレベーターでも、高さ方向でピアノが引っかかるケースがあります。業者は対角線使いで立てかけて搬送する技術を持っていますが、それでも入らない場合は階段搬送またはクレーン搬入になります。
また、マンションによっては管理規約で搬出入時間帯が制限されていたり、エレベーターの養生が必須だったりします。引越し日を決める前に必ず管理組合または管理会社に確認してください。詳しくはマンション・アパートでのピアノ引越しページを参照してください。
アップライトを安く運ぶための3つの工夫
同じアップライト1台でも、業者選びと条件の伝え方次第で料金は大きく変わります。
- 複数社から相見積もりを取る:最低3社、できれば5社から取ることで相場の中央値が見え、交渉材料にもなります
- 繁忙期を避ける:3〜4月の引越しシーズンは通常料金の1.3〜1.5倍。6〜7月や11月のオフシーズンなら10〜20%安くなります
- 家財とピアノを分離発注する:大手引越し業者にピアノ込みで頼むと割高になりがち。ピアノはピアノ専門業者、家財は通常の引越し業者、と分けて合計額を比較しましょう
自分で何社にも連絡するのが面倒な場合は、電話ヒアリング型の一括見積もりサービスを使うのが手っ取り早いです。専門オペレーターが条件を正確に業者へ伝えてくれるので、ピアノという特殊品でもスムーズに見積もりが揃います。
専門オペレーターが電話ヒアリングで複数社から見積もりを集め、最適な業者を紹介してくれます。自分で何社もやり取りする手間がかかりません。
ラクっとNAVIで無料見積もりを取る →