ペットの飛行機輸送は、北海道・沖縄・離島への引越しや、長距離で陸送が現実的でない場合の選択肢です。ANA・JALとも国内線でペット輸送サービスを提供していますが、貨物室輸送がペットにとって大きなストレスになること、季節・犬種による制限があることを理解した上で利用を検討してください。
ANA・JAL ペット輸送の基本
国内線では、ペットは客室ではなく貨物室(ペット専用のコンパートメント)に預けられます。客室持ち込みは盲導犬・聴導犬などの介助犬のみ可能で、通常のペットは不可です。
料金は距離ではなく路線で設定されており、国内線で片道5,000〜7,000円、長距離国内線で10,000〜12,000円程度。超大型ケージの場合は追加料金が発生します。
輸送可能なペット
- 犬(一部犬種を除く)
- 猫
- 小鳥(一部制限あり)
- うさぎ、ハムスター、モルモット等の小動物
一方、爬虫類・両生類・魚類は国内線では基本的に輸送不可です。これらは陸送業者への依頼が必要になります。
短頭種犬の夏季受託停止
ブルドッグ・フレンチブルドッグ・パグ・ボクサー・ペキニーズ・狆・シーズーなどの短頭種は、呼吸器の構造上、気温上昇で熱中症リスクが高いため、夏季(おおむね6〜9月)は航空会社が受託を停止します。
ANA・JALとも短頭種の受託ルール・期間を毎年更新しているため、予約時に最新情報を必ず確認してください。該当する犬種を飼っている場合は、陸送業者の利用か、オフシーズン(秋〜春)への引越し時期変更を検討する必要があります。
準備するもの
- 航空会社指定のペットケース(IATAペット輸送基準準拠)
- 健康診断書(フライト前1週間以内の獣医発行)
- ワクチン接種証明書(狂犬病ワクチン等)
- ペット専用の注意シール(航空会社支給)
- 緊急連絡先を書いたタグ
当日の流れ
- 出発空港で搭乗手続き時にペット受付カウンターへ
- ケースの寸法・重量確認、書類提出
- ペットは専用コンパートメントで預かり(保安検査は別ルート)
- 飼い主は通常の搭乗口へ
- 到着空港で手荷物受取エリアとは別の「ペット受取カウンター」で引き取り
貨物室輸送のストレス対策
貨物室は温度・気圧管理されていますが、振動・エンジン音・照明のない環境はペットにとって大きな負担です。ストレスを最小化するための対策:
- フライト前1〜2か月からケージに慣らしておく
- フライト当日の食事は4〜6時間前までに軽く済ませる
- 水分は与えすぎない(便のリスク)
- ケース内にお気に入りのタオル・毛布を入れる
- 獣医と相談し、必要に応じて軽い鎮静剤を処方してもらう
離島・特殊ルートの注意
小笠原諸島のように船便しかない地域や、海外(沖縄→小笠原、北海道→離島)への移動では、ペット輸送の選択肢がさらに限られます。該当する引越しでは、引越し業者ではなく専門のペット輸送代行会社に相談するのが最も確実です。
他の選択肢:陸送との比較
飛行機輸送は時間が短く済む反面、貨物室の環境ストレスが大きいのがデメリットです。ペットが貨物室輸送に耐えられるか不安な場合は、時間はかかっても陸送業者に依頼する選択肢を検討してください。健康な成犬・成猫なら陸送での1〜2日の移動のほうが、飛行機輸送より負担が小さいケースも多くあります。
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