ペットの引越しでは、ワクチン接種証明書の準備が欠かせません。航空機輸送・ペット陸送業者・ペットホテル・ペット可物件の入居――多くの場面で狂犬病予防注射済票や混合ワクチン接種証明の提示を求められます。引越し直前に慌てて用意すると間に合わないので、早めの準備が重要です。
犬に必須のワクチン
狂犬病ワクチン(法律上の義務)
狂犬病予防法により、生後91日以上の犬は年1回の狂犬病ワクチン接種が義務付けられています。接種後、自治体から「狂犬病予防注射済票」が交付され、引越し時にもこれを新居の自治体に登録する必要があります。
未接種のまま引越しするのは違法で、20万円以下の罰金対象です。引越し前に接種履歴を確認し、期限切れの場合は早急に接種してください。
混合ワクチン(任意だが推奨)
混合ワクチンは法律上の義務ではありませんが、ペットホテル・ペット可物件・ペット輸送業者の多くが接種済を条件にしています。代表的なものは:
- 5種混合:ジステンパー、アデノウイルス、パルボウイルス、パラインフルエンザ、伝染性肝炎
- 8種混合:5種+レプトスピラ症3種
- 10種混合:8種+コロナウイルス、コロナ型+α
引越しが近づいたら、接種から1年以内であるかを確認し、必要なら追加接種を行います。
猫に必須のワクチン
猫は法律上のワクチン義務はありませんが、ペットホテル・賃貸物件の多くが3種混合ワクチンの接種を求めます。
- 3種混合:猫ウイルス性鼻気管炎、猫カリシウイルス感染症、猫汎白血球減少症
- 5種混合:3種+猫白血病ウイルス、猫クラミジア感染症
- 7種混合:5種+猫カリシウイルス2種
完全室内飼育でも3種混合は推奨されます。引越しストレスで免疫力が落ちたときの感染リスクに備えるためです。
ワクチン接種のタイミング
引越し直前の接種は避けてください。接種後数日は免疫反応で体調が崩れることがあり、その状態で長距離移動するとダメージが倍加します。
- 引越し2〜4週間前までに接種完了:体調が安定した状態で移動
- 接種後48時間は激しい運動・お風呂を控える
- 発熱・嘔吐などの副反応が出たら獣医へ
ワクチン証明書の形式
接種時に動物病院が発行する「ワクチン接種証明書」は、以下を含む必要があります。
- ペットの名前、種類、品種、性別、年齢
- ワクチンの種類とロット番号
- 接種日と次回接種予定日
- 接種を行った獣医師の署名・動物病院の名称
航空会社は独自フォーマットの書類を要求することもあるので、予約時に確認してください。
狂犬病予防注射済票の住所変更
犬の場合、引越し後30日以内に新居の市区町村役所で登録住所変更を行うと、旧住所の鑑札と注射済票が回収され、新住所のものが発行されます。マイクロチップ装着犬は、環境省の指定登録機関でも情報更新が必要です。詳しくはペット登録手続きページを参照してください。
海外への引越しの場合
海外(国外)への引越しでは、輸出先の国の入国要件に合わせた狂犬病抗体検査・ワクチン接種スケジュールが必要で、準備に6か月〜1年以上かかるのが一般的です。このページで扱う国内引越しとは全く別次元の準備になるため、農林水産省動物検疫所のサイトを早めに確認してください。
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